忍者ブログ
家族したり、本読んだり、ゲームしたり。 そんな日常の身辺雑記。  
[229]  [228]  [227]  [226]  [225]  [223]  [221]  [222]  [220]  [219]  [218
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

PR
ひとつ、オススメ本ということで。



土門秀明『地下鉄のギタリスト
表紙画像を貼ってもご覧の通り、
真っ白でシンプルそのもの表紙はちっとも目立たない。
が、表紙でひと目を惹いてやろうというような、
そんなあざとい本じゃないんだから、これでいい。
これがいい。

人に教えてもらって、
読んで、
感動した。
この本に出会えてよかったと思えた。

ロンドンの地下鉄には、
公認路上(つか地下鉄駅構内)ミュージシャンがいる。
彼らを「バスカー」(Busker)といい、
その活動を「バスキング」(Busking)という、のだそうだ。

日本人で初めてそのバスカーになったのが、
ギタリストである著者の土門秀明氏。
日記形式で綴られているのは、
地下鉄駅構内で歌う土門氏が出会う、
ロンドンという街と人びとの光景だ。

人種差別や貧困、薬物中毒といった、
そんな悲しい出会いももちろんある。
だって、現実なんだから。
だけどそれ以上に、
明るくたくましい人びとと土門氏の姿が、
実に印象的なんである。

「ま、いろいろあるけど、
 この世界って割と捨てたもんじゃないよね」

ってな思いにさせてくれる、そんな素敵な本なのだ。

……そう、
この本には人情とユーモアいっぱいのやりとりがあふれている。
で、この手の話となると、
「いいよなあ、昔は日本もこうだったけどね」
なんて、したり顔で誰かが言い出しそうな気配を感じるw

が、違うんだよな、たぶん。
土門氏が生きている世界がこうも素敵なのは、
きっと土門氏その人が素敵だからなのだ。
日本でプロのギタリストとして活動していたのに、
思い立って渡英して、
英語学校に通いながらバスカーになって……と、
そんな風にエネルギッシュに生きているから、
彼の周囲の世界もこうも生き生きと魅力的なんだろう。

仮に私がロンドンに行ったところで、
この本にあるような出来事には絶対に出会えないw
世界の一側面、
それもこんなにも素敵な姿を教えてもらえて、
本当によかった。


---------------
書店受取り送料無料!オンライン書店e-hon

この秋、どんな本を読みましたか? おすすめの本を教えてください。

拍手

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
ロンドンよりこんにちは。
拙著「地下鉄のギタリスト」紹介していただいてありがとうございます。
ロンドンも寒くなってきましたが頑張ります!
地下鉄のギタリスト URL 2008/11/29(Sat)22:10:11 編集
作者様ですか!?
え、ええ、ええっ(゚∀゚;)
……と、動揺中です。
本当に楽しく読ませていただきました!
どうぞお体に気をつけて頑張ってください。
きた  【2008/11/29 22:36】
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
きた
性別:
女性
自己紹介:
ダンナ&息子ゆー&息子よーと
毎日いろいろ。
ブログ内検索
Jリーグチェック
FC東京チェック
エルゴラスパイレポ
苗木育成中
お守り
さるぼぼ
安産•成長祈願ブログパーツ
カウンター
アクセス解析

Copyright (c)きた雑記 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Photo by Kun   Icon by ACROSS  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]