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箱根駅伝も近いということで、この1冊。
アマゾンの評価はご覧のように高い、高い。
分厚い本だが、読む価値はあると言えるんじゃないだろうか。
確かに私も面白かった。
……が、
その高評価のどこまで「箱根駅伝好き」だからなのか、
そこのところが我ながらひっかかるorz
私は走ることが大っ嫌いなので、
あんなバカげた(失礼)挑戦をするための努力を持続させる、
選手たちの意志力の源はまったくわからない。
だけど、だからこそ感動する。
その感動を思い起こさせてくれる本であったのは確かだ。
だからこそ、
どこまでが「箱根」の魅力であり、
どこからが「本」の魅力なのか、
それがよくわからなくなるorz
だって、やっぱありえないでしょ!
そもそも「10人」しかいない弱小大学陸上部が、
そのまんま全員で箱根を走るって!
しかも高校まで本格的に走って全国レベルだったのは、
たったの2人。
あとは普通のスポーツ系部活の経験があるのが何人か。
まあ駅伝の才能と素質があったということでもいいけど、
……けど、マンガ好きの体力不足のオタクまでもが、
まだ勝負になるレベルで20kmを走っちゃうっていうのはーorz
いや、これが4年をかけた挑戦だったら、
オタク長距離ランナー改造の成功もわからないんじゃないんだ。
長距離競技は特に練習次第で伸びるらしいから。
だけど、この小説が描いている主な期間は、
春から始めてその次の箱根まで、つまり1年弱。
予選会も走っているから、実質半年だよね。
ダイエットだの筋肉だのの、
「使用前→使用後」の並列写真を思い出してしまう、
この胡散臭さorz
小説=フィクションなんだからしょうがない、
しょうがないとは思いつつ、
やっぱりこのご都合設定がどうしてもひっかかるんだー。
大学まで一生懸命走ってきて、走ってきて、
大学でも一生懸命走ってきて、走ってきて。
同じように頑張ってきた仲間たちと一生懸命走ったのに、
それでも出場できなかったりする、予選会。
厳しい部内競争に勝ってつかんだ当日メンバーの座も、
体調不良や怪我でもあればもちろんのこと、
もしかするとライバルチームの顔ぶれによって
あっけなく代えられちゃったりする、本番。
「箱根」を描いている以上、
作中のライバルチームにだって、
そんなドラマが絶対にあるわけだ(妄想中)。
なのに10人しかいない、
去年なんて予選会にも出てこなかった弱小大学が……
ああああ、やっぱりなんか納得いかなーい!!!!
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