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家族したり、本読んだり、ゲームしたり。 そんな日常の身辺雑記。  
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いつものゆーの帰宅時間。
日常は唐突に破られた。

インターフォンが鳴ったので、
いつものように出た。
「ただいま!」
という元気な声の代わりに聞こえてきたのは、

「助けて! ケガして血が出てる!!!!」

ゆーの悲鳴だった。

あわてて玄関に出てみたら、
ゆーが深々とお辞儀をするような格好で立ち尽くし、
泣きじゃくっている。

「うあああああ、助けて、助けて……」

地面にはぼたぼたぼたと血だまりが!Σ(゚д゚lll)

あわててゆーの顔をあげさせた。
額にも血だまりができている。

「家の前で転んじゃったの、そうしたら血がいっぱい出たの!!」

インターフォンのやりとりまでは、
まだ少しは落ち着いていたゆーだが、
もうここになるとパニック状態。
ひたすら泣きじゃくっている。

「額? オデコだけ?」
「そうだよう、痛いよおおおお!!!!」
「大丈夫、デコはケガするといっぱい血が出るんだよ。
 大丈夫だから、安心して、ゆー」

とは言ったものの、
こんな大流血は私も初めてだ。
内心穏やかじゃあない((((;゚Д゚))))

とりあえず傷口を押さえつつ、家の中にゆーを入れる。

「脱げないよう!」

とまだパニック起こしてたが、
今日は長靴だ。
ゆーに足をあげさせ、片手で脱がせることに成功。
ランドセルもなんとか取らせて、
まずは寝かせて、
濡れたガーゼで血を拭いて、
きれいなタオルで傷口を押さえさせた。

ふむ、なんとか落ち着いてきたぞ。

しかしまだ3時、病院はまだ開いていない。
つか木曜日は休みの病院が多いのだorz

そんな中、近所の「外科」は木曜も3時から診察していた。
しかしこれまでかかったことがなかったので、
まず電話をしてみた。

受付のおねーさんの後、医師に交代。
うん、たぶん医師だと思う。
代わる時のおねーさんも何も言わなかったし、
代わった男の人も名乗らなかったけどw

『どこですか? 額ですか?
 ……あのですね、頭を打ったらレントゲン撮るかもしれませんよね。
 うちでも傷口の消毒はできますけどね、
 レントゲンはうまくできないんですよ。
 整形外科にかかった方がいいと思うんですよね』

ちょっと待った、先生。
そりゃ医学にはシロート母親の判断ではあるが、
ゆーの傷口は大きくはないのだ。
額だから大流血してるだけで。
ゆー自身、
「倒れる時に手をついたんだけど間に合わなかったの、
 でもメガネは大丈夫だったの、でも頭から血がいっぱい出てるの!!」
と訴えているし、そう強くは打ってないと思うんだ。

自分の考えと診療科目の違いについてひたすら述べる医師の、
ようやくあった言葉の継ぎ目に、無理やり割り込んだ。

「でも子供自身、転ぶ時に手をついたと言ってますし、
 傷もそんなには」
『でも頭を打ったらレントゲン撮る必要があるかもしれませんしね、
 後で腫れてくるってこともありますからね。
 子供の骨って難しいんですよ、
 整形外科ならいいレントゲンがありますから、
 どうせ二度手間になるなら
 最初から整形外科に行く方がいいと思うんですよ』

こっちの意志なんて聞く気ねーな(-"- )

親切で言ってくれたんだろう、たぶん。
自分のところでは診察できない可能性も考えて、
正直に伝えてくれたんだろう、きっと。

しかしケガをしてまだ血が出ている子がいて、
他の病院は休みないしまだ診療時間外という今、
たったひとつ開いていたこの外科の言葉は、
とても冷たく響いた。

とりあえず消毒するのはできるんなら、
診てくれたっていいんじゃなかろうか?
その上で、
もっと詳しい検査を整形外科でしてくれと言われるなら、
感心も感謝も素直にできたんだけどね。

私がこの医師の言葉から受けたメッセージは、
「とにかく診たくない」
という強固な意志だった。
「消毒だけでもよければ、応急処置します」
「まだ血が出ているなら○○して止血してみて下さい」
なんていった思いやりを感じる言葉は、
ついに出なかった。
もちろん他の整形外科を紹介してくれることもなかったしw

「そうですか、わかりました」
(ありがとう、とは言いたくなかったw)
と電話を切った。
あー、3分弱ももったいない。

ゆーは落ち着きを取り戻していた。

「ゆー、どう? 頭痛い?」
「うーんとね、普通にケガが痛い」
「うんと痛いとかはない?」
「うん、ふつー」

血はまだ止まってないが、
一時の勢いもない。

近所の別の整形外科の診療が始まるまで、30分。
ゆーはそのまま横にならせ、
私は玄関前の血だまりを掃除して待った。

近所の別の整形外科は、
おじいちゃん先生がやっている。
幼稚園でも小学校でも、
ここにかかっているという話は聞かないw
うちとしてもお世話になるのは初めてだが、
なんせ他にない。

こちらにも電話してみた。
受付のおばあちゃんは、
「あら、それは大変ですねえ、かわいそうに」
と心配してくれた。
いざ行ってみると、
「先ほどのお電話の子よね?」
と、出迎えてくれた。

先の患者さんの後、5分ほどして診察室に通された。

「おー、僕、ケガしたんだってな。
 痛かったな、大丈夫か?」
「はい、でも普通に痛いですけど平気です」
「え?」

先生、お耳が遠いご様子w
ゆーは早口だから、聞き取りづらかろうw

ゆーを診察台に寝かせて消毒、
傷口を診てくれる。

「ああ、これならたいしたことないな。
 これなら縫わなくてもいいと思うよ、お母さん」

私も傷口の血を拭いた時に見たが、
ゆーのケガというのは、
せいぜい小指の爪の先を押しつけた程度の大きさのエグレ。
そこから派手に血が出ていただけなのだ。

「はい、お願いします」
「え?」

おっといけない、私も早口なんだったw
お願いします!と大声で言い直す。

しょりしょりと額の産毛と前髪の一部を剃刀で剃って、
ガーゼで消毒、
その後、新しいガーゼを当ててテープで固定。
まあ家でもできるような治療と言えばそうだw
でも実際、その程度の傷だと私も思ったので、
不満は何もない。

「僕、名前なんていうの?」
「○○ゆーです」
「え?」

ゆー、もっとゆっくりはっきり大きな声でなw

「ゆー君か。大丈夫、すぐ治っちゃうよ。
 ただ今日はお風呂はやめとこうな」
「はい、わかりました」
「ゆー君、いっぱい外で遊ぶか?」
「えーと、遊ぶといえば遊びますけど、
 外より家の中の方が多いです」
「そうか、遊ぶか。
 もう平気だからな、遊んでいいぞ」

微妙に会話がかみ合わないまま治療終了w
立たせたゆーに、先生、手を挙げてみせる。
ゆーがぱちんと叩くと、

「男の子はもっと元気にやらなけりゃ!」

ゆー、二度目は合格w

先生もだが、病院も古いw
外科の先生が言うような、
いいレントゲンがあるのかどうか、正直謎だ。

だけどここの先生は確かに「お医者さん」だった(-人-)

最初に電話をかけた外科は、
私がここで暮らし始めてからできた新しい個人病院だ。
他にも内科とたぶん先生本来の専門の科を併設している。
独立開業する際に外科と内科を付け加えたんだろうから、
狙うところは「ホームドクター」だと思うんだが。

現在わが家のホームドクターの先生も、
偶然同じ専門の科と内科・小児科を併設している。
木曜休診だから行けなかったけれど、
行っていたらどうだったかな。
こっちの先生は外科は出してないから断わられたかな。

だけどいつかよーの湿疹で診察してもらった時、
これは専門の医師の方がいいと、
その場で別の皮膚科に電話をかけて、
診察をお願いしてくれた先生だ。
止血の方法くらいは教えてくれた気がする。

もし仮に今のかかりつけの先生が廃業したとしても、
私は絶対この外科をホームドクターにはしたくない(#゚Д゚)凸
むこうも面倒な患者は診たくないらしいし、
そこはお互い様だよなあ。

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